学習指導場面の定義

教師がクラス全体の学習者を対象にして説明、演示、指示を与える場面。
学習者から見れば、教師の話を聞いたり、観察したりする場面。

代表的な学習指導場面

授業の始まり
挨拶や健康観察を含めた授業の始まりの場面。

 

学習課題及び学習手順の説明
全体に学習課題や学習手順について説明している場面。

 

デモンストレーションの実施
全体に学習内容について、教師あるいは学習者がデモンストレーションを実施している場面。

 

反省(まとめ)
授業の最後に本時の学習内容についてまとめを行っている場面。

 

 

学習指導場面と他の場面を間違いやすい事例

教師の指示での意見発表
教師の指示で意見を発表させる場面は、学習説明の一環として、学習者から意見や感想を収集しようとする教師主導の活動であるため、学習指導場面となります。

話し合いの後の発表などの思考を中心とした活動
教師の指示での意見発表であっても話し合い後の発表の場面は、学習者中心の思考活動であると判断できる場合は、認知学習場面となります。

 

学習者によるデモンストレーションの実施
学習の始めなどの学習者によるデモンストレーションは、教師による学習指導をするための演示であるため、学習指導場面となります。

運動の学習成果の発表
運動の学習成果を発表している場面は、教師の指示による説明を目的としたデモンストレーションではないため、運動学習場面となります。

 

場面の転換が複雑な事例

教師が集合を呼びかけ、学習者が集まって来ている段階で話し始め場合

教師の発言による場面の転換の意図を重視するためこの動画の場合「教師が学習者に順位を聞き始めたタイミング」でマネジメント場面から学習指導場面に移行します。

①教師が集合をかけたタイミング→マネジメント場面(M)
②学習者が移動を始めたタイミング→マネジメント場面(M)
③教師が学習者に順位を聞き始めたタイミング→学習指導場面(I)
④概ね半分以上の学習者が集合したタイミング→学習指導場面(I)